地獄の方向へ動き出す
私が、仕事から帰宅すると夫から着信がありました。
義母が転倒して動けないから、すぐに来てくれという電話でした。
到着すると義母は、座ったままで立てずにいたので、私は救急車を呼びました。
救急隊員の方が到着して救急車へ運ばれ車内で病院先を探している間に夫は準備するので待ってくれということでした。
そして、病院が決まり、救急車に乗り込んできた夫はお酒を飲んでました。
私が飲んでいるのかを問い詰めると、飲んでいないと返答。
『ありえない...こんな時に』
しかし、夫は救急車で付き添うので、私は後から車で迎えにきてほしいと言われ病院に向かいました。
病院に到着して夫の顔を見るとやっぱり飲んでいる顔でした。
その夜は、そのまま家に帰りました。
翌朝、病院に2人で向かい、お医者さんの説明を受けました。
レントゲンの結果、骨折した箇所が複雑な場所なので、この病院では手術ができないと言われ、大きな病院で手術を受けることになりました。
高齢の義母は、当面仕事ができなくなり、リハビリも含め回復する時期が見通せません。
私は義母が仕事に復帰するまで何とか一人で頑張ってくれるだろうと当然のように思っていました。
しかし、夫から驚きの言葉が飛び出しました。
なんと、看病するから当面仕事が出来ないとのこと。
『義母もそうしてくれるか?』と息子に言っている。
私の頭の中が、一瞬パニックになりました。
『えっ、看病って病院は完全看護なのに何をもっての看病?この親子は何を考えているのだろう』
『アル中のうえに無職⁉』
Wの悲劇?
冗談でしょ。
つづく