依存症家族の体験談を思い出したこと
結婚前、アルバイト先で一緒に働いていた母に近い年齢の方で当時60歳くらいの女性が話していたのを思い出しました。
その方のご主人は、アルコール依存症で新婚当時に仕事を辞めてしまい、奥さんの稼ぎと寝たきりのお姑さんの年金を当てにして飲んでいたそうです。
一緒に働いていた当時は数年前、肝臓がんになってしまいお酒を止めざる得ない状況で療養中だとおっしゃってました。
私が衝撃だったのは、家にお酒を置かないようにしているというのは理解できましたが、台所のミリンまで隠していたということでした。
ミリンまで飲むんだと。。。
そして気の毒だと思ったのは、仕事が終わり主婦だったら一刻も早く帰って家事をしたいという気持ちになりますが、家に帰りたくないので回り道をしながら帰っていたということでした。
多くの女性は、きっと好きな男性と幸せな家庭を築きたいという思いで胸を膨らませて結婚すると思いますが、こんな形で崩れるなんて本当に辛かったろうし、どれだけの我慢や苦労をしてきたのだろうと想像がつきました。
若かった私は、ありえない現実だと衝撃でした。
まさか、自分の未来が同じような体験をするとは。
未来を確認できるタイムマシーンがあったらいいのにな。
夢ではなく現実です。
現実の中の地獄です。
つづく。